【猫の飼い主さん必見】自動給水器を置くメリット・デメリットを徹底解説

こんにちは、ベルです。

今回は自動給水器についてのお話です。

・自動給水器の選び方が分からない

・自動給水器を置きたいけどお手入れが大変そう…

・コストもかかるし、購入前にメリットとデメリットを知っておきたい

猫を飼っている方で、自動給水器についてこのような悩みを抱えいている方は多いのではないでしょうか。
実際、自動給水器を買ったことがない方や、以前使っていたけどお手入れができず断念した方は多いです。

私は現在、循環式の自動給水器を使用しており、お手入れも適切に行い、猫たちもたくさんお水を飲んでくれています。

しかし、私もこれまでにいくつか自動給水機を購入してきましたが、お手入れが難しく断念することがありました。

この記事では自動給水器を購入して後悔しないように、自動給水器を置くメリット・デメリットを徹底的に解説します。

目次

自動給水器とは

自動給水器とは名前の通り自動的に水が給水される器のことで、循環式ディスペンサー式の2タイプに分けられます。

どちらも大容量のものが多く、一般的な飲水食器よりは管理に手間がかかります

循環式の特徴

・電源が必要
・ポンプを利用して水を循環させる仕組み
・水に流れを作り、猫の飲水欲を刺激
・水の流れは大きく分けて3つ:湧水タイプ・噴水タイプ・蛇口タイプ
・フィルターでゴミや塩素のカルキ臭、尿石の原因となる成分の除去が可能

ディスペンサー式の特徴

・電源が不要
・重力を利用して常に一定の水を器に溜める仕組み

たくさんのお水を置きたい時、めちゃくちゃ大きい器を置くのは邪魔ですよね…
それをコンパクトにしたのがディスペンサー式の自動給水器と思って頂ければイメージしやすいと思います。

自動給水器の選び方

後悔なく自動給水器を選ぶ際は、まず目的を明確にしましょう。

今の状況を変えたくて自動給水器を検討していると思いますが、”なぜ今の状況を変えたいのか” ”どうなってほしいのか”を明確にすることで必要な自動給水器がみえてきます。

自動給水器を置く目的として

・健康を維持したい

・外出中に水が空になるのを防ぎたい

大きく分けてこの2つがあると思います。

健康維持が目的
→飲水量の増加が期待でき、フィルターで尿石の原因成分を除去できる循環式の自動給水器が候補にあがります。

外出中に水が空になるのを防ぎたいというのが目的
→ディスペンサー式でも循環式でも対応可能ですし、その他にも飲水食器の数を増やすことでも対応できます。

「管理の手間を省きたい」という目的で自動給水器を検討する方がいますが、これは注意が必要です。
自動給水器だから何日も置きっぱなしでOKではなく、毎日のお手入れが必要で通常のお皿より手間がかかります。

お皿でも十分お水を飲んでおり留守にする時間が長くない、という方はコストに見合うほどの自動給水器のメリットはないかもしれません。

お水の軟水化に関しては、お皿に入れて軟水化できるグッズもあるため、自動給餌器を利用しない場合は検討してみましょう。

循環式の自動給水器を置くメリット

メリットは大きく分けて3つ

・飲水量UPで腎臓の負担軽減と尿石症予防

・フィルターでゴミや尿石の原因となる成分を除去

・留守中に水が空になる心配が少ない

私が考える最大のメリットは猫の健康維持が期待されることです

どのように健康が維持されるの?

詳しく解説していきます。

飲水量UPで腎臓の負担軽減と尿石症予防

猫のルーツから体質を知る
猫は元々乾燥地帯である砂漠で暮らしていた動物のため、必要最低限のお水で生きていけるような体の構造をしています。
腎臓から尿が不必要に出ていかないように、腎臓ががんばってお仕事(尿の濃縮)をしているというです。
そのため猫は泌尿器系の病気が多く、死亡原因においてはガンに次いで2位となっています。

飲水量の増加は腎臓の仕事量を減らしてくれるだけでなく、尿が薄まり尿石が形成されにくくなります。

猫は元々積極的に水を飲まない動物なので、たくさん飲んでもらう工夫が必要になってきます。

そこで重要なのが水の流れを常に作り出す循環式の自動給水器。

TVやYouTubeなどで蛇口からお水を飲む猫ちゃんの動画を一度は観たことがあると思いますが、お皿からあまりお水を飲まない子でも、水に動きがあると飲んでくれる場合があります。

お皿から必要量のお水を毎日摂取できている場合は問題ありませんが、もしあまり飲んでくれないと悩んでいる場合は、一度試してみる価値はあります。

フィルターでゴミや尿石の原因となる成分をカット

フィルターがあることにより、衛生的で健康的な水を飲むことができます。

フィルターは3層構造のものが多く、毛や食べ残し、ホコリなどの異物を取り除く層、塩素を除去しカルキ臭取り除く層、カルシウムやマグネシウムなどを除去し軟水化させる層に分かれます。

多くの自動給水器のフィルターに使用されているフィルターの詳細は下記の通り

スクロールできます
ヤシ殻活性炭塩素を取り除きカルキ臭を抑える
イオン交換樹脂カルシウムやマグネシウムを除去し、軟水化させる
高密度綿被毛や食べ残し、ホコリなどの異物を取り除く

常にキレイな水を飲ませられ、かつ尿石症も予防できるのは大きなメリット!

留守中に水が空になる心配が少ない

「仕事から帰ってきたらお水が空だった!」ということが一度はあるのではないでしょうか?

当たり前ですが猫の飼育頭数が多ければ多いほど、たくさんのお水を用意する必要があります。

猫の飲水量の目安は個体差や状態により差はありますが、1日に体重1kgあたり約50ml

一般的なお皿で設置個数が足りない場合、やむを得ない用事や仕事の残業などで家を空ける時間が長くなった際に、お水が空になり猫が飲みたくても飲めないリスクがあります。

単に可哀想というだけでなく、体が脱水しているので腎臓に負担がかかり、かつ尿が濃くなり尿石ができやすくなります。

そこで大容量のお水が入れられる自動給水器があれば問題は解決です。
一般的なお皿の数を増やせば対策はできますが、自動給水器を置くほうがコンパクトでお部屋もスッキリするのでおすすめです。

1.5L〜3Lのお水を入れられる商品がほとんどなので、1つあれば数頭の飼育でも1日空けてしまっても問題ありません。

循環式の自動給水器を置くデメリット

ここまで循環式の自動給水器の良い部分を解説してきましたが、

もちろんデメリットも存在します。

・お手入れが大変

・コストがかかる

・必ず飲水量が増えるわけではない

・電源が必要なため、置く場所が限られる

・留守中+停電時に猫が水を飲めなくなる可能性

などが挙げられます。

1つずつ解説していきます。

お手入れが大変

循環式の自動給水器の最大のデメリットはお手入れが大変なこと。

単純なお皿と違ってパーツが多く構造も複雑なので、洗うのに少し手間がかかります。

また通常のスポンジで届かない凹みには、細いブラシなどでキレイにする必要があります。

水替えやフィルターの水洗も毎日行わなければ、猫の唾液で雑菌やカビが繁殖しやすくなってしまい、逆に不衛生な飲水となってしまいます。

大容量だからと何日も放置していると恐ろしいことに…

定期的なフィルターの交換も必要で、やることたくさんです。

お手入れの内容まとめ

・毎日の水替え
・各パーツの洗浄
・フィルターの水洗
・定期的なフィルターの交換

循環式の自動給水器の具体的なお手入れ方法に関しては、後日別記事で分かりやすく解説する予定なので、少しお待ちください…

コストがかかる

循環式の自動給水器は初期費用がかかる印象ですが、フィルターや電気代などのランニングコストが結構かかります。

電気代に関しては月に数十円程度のものが多いですが、フィルターは1枚100円以上するものが多く、決して安くありません。

1枚200円のフィルターであれば年間にかかる費用は2,400円となります(毎月交換の場合)

フィルターを無駄にしないためにも、日々のフィルター洗浄が大切だね

必ず飲水量が増えるわけではない

飲水量の増加を期待して購入する方も多いと思いますが

実際に買ったけど全然お水を飲んでくれない…

ということは起こり得ます。

猫によって好き嫌いがあるので仕方ないですが、購入したのに全く使ってくれないのはショックですよね。

なるべく後悔しないように、事前に自分の猫がどんな水の動きを好むかを知っておきたいところ。

普段から蛇口でお水を飲む猫→蛇口タイプや噴水タイプ

自分の猫の好みが分からない→蛇口や噴水タイプより水の流れは落ち着いている湧水タイプ

を購入してみるのが個人的には良いのではないかと考えています。

心配であれば簡易的に湧水タイプの水の流れを作ることができる安価な商品もあるので、一度検討してみてください。

多頭飼育の場合は、自動給水器を誰が利用していて誰が利用していないのかが分からないこともあるので、自動給水器以外にも一般的なお皿も設置することをおすすめします。

電源が必要なため、置く場所が限られる

循環式の自動給水器は電源コードが必要です。

そのためコンセントの近くに置く必要があるので、設置場所に関しては自由度が低いです。

延長コードを使用すれば問題は解決できるかもしれませんが、コードを噛んでしまう猫の場合は対策も必要になってしまいますし、見栄えも悪くなります。

しかしコンセントは部屋の隅に設置されていることが多く、飲水も壁沿いに置くことが多いと思うので、個人的にはそこまで不便ではないと思っています。

循環式の自動給水器のみの場合、留守中+停電時に猫が水を飲めなくなる可能性

循環式の自動給水器のみを置いている状況で外出中に停電が起きた場合は、循環が止まりお水を飲めなくなる可能性があります。

メーカー側も対策として、循環が停止しても器部分の貯水量が多いものや電池を入れておくことで停電時もポンプが稼働するものもありますが、多くの商品は循環が止まると飲めなくなります

対策として

・普段から循環式自動給水器だけではなく、お皿に水を入れて何箇所か置いておく
・ディスペンサー式の自動給水器も設置しておく

災害時など長時間家を空けざるを得ない状況も起こり得るので、常に対策はしておきましょう。

ディスペンサー式の自動給水器を置くメリット

ここからはディスペンサー式の自動給水器について解説していきます。

ディスペンサー式の自動給水器のメリットは以下の通り。

・大容量のため外出中に空になる心配が少ない

・電源不使用のため電気代がかからない

・電源不使用のため置き場所が自由

1つずつ解説していきます。

大容量のため外出中に空になる心配が少ない

循環式の自動給水器のメリットと同様です。

ディスペンサー式の最大のメリットはなんと言っても大容量という点。

電源不使用のため電気代がかからない

ディスペンサー式の自動給水器でかかるコストは、本体代のみ

電気を使わないため、もちろん電気代はかかりません

フィルターを内蔵できるディスペンサー式の自動給水器を利用する場合は、定期的にフィルター代が発生します

電源不使用のため置き場所が自由

電源不使用のためどこにでも自由に置けるのもメリットの一つ。

ディスペンサー式の自動給水器を置くデメリット

ディスペンサー式の自動給水器のデメリットは以下の通り。

・お手入れが大変

・大容量だからと放置してカビが生えがち

・普通のお皿同様、被毛やゴミが水に浮かんで不衛生

1つずつ解説していきます。

お手入れが大変

循環式に続きディスペンサー式の給水器のデメリットもお手入れが大変な点。

ポンプがない分循環式の自動給水器よりは手間が少ないですが、ディスペンサー式は重力を利用してお水を供給するものなので、仕組み上タンクを逆さにして取り付けます。つまりタンクの口が小さいので、手を入れて洗えない可能性があります。

またスポンジで届かない凹みに関しては細かいブラシが必要ですし、フィルターを内蔵できる場合はフィルターの水洗や定期的な交換も必要になります。

お手入れの大変さは循環式よりはマシですが、それでも大変なのは大変というところです。

大容量だからと放置してカビが生えがち

大容量だから水を切らさないのがメリットですが、それが裏目に出て水替えをおろそかにするとカビが生えてしまいます。

一般的なお皿と同様に、最低でも1日1回は水替えと洗浄をしてカビの繁殖を防ぎましょう。

被毛やゴミが水に浮かんで不衛生

猫が走り回っている時に被毛やホコリなどが舞い、給水器のお水の上に降ってきます。

普段から掃除をしていても、なかなか空中の毛やゴミまで取り除くのは難しいのが現状。

対策として

・頻繁な水替え
・ブラッシングで抜け落ちる被毛の量を減らす
・空気清浄機を設置する

まとめ

<循環式の自動給水器のメリット>
・飲水量UPで腎臓の負担軽減+尿石症予防
・フィルターで清潔な水+尿石症予防
・大容量で外出中も安心

<循環式の自動給水器のデメリット>
・お手入れが大変
・コストがかかる
・飲水量が増える確証がない+飲まない可能性
・電源が必要なため、置く場所が限られる
・自動給水器のみの場合、留守中+停電時は猫が水を飲めなくなる可能性

<ディスペンサー式の自動給水器のメリット>
・大容量で外出中も安心
・電源不使用のため電気代がかからない
・電源不使用のため置き場所が自由

<ディスペンサー式の自動給水器のデメリット>
・お手入れが大変
・大容量だからと放置してカビが生えがち
・普通のお皿同様、被毛やゴミが水に浮かんで不衛生

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